September 01, 2022

飲食店の集客方法とは?具体的な施策を7つご紹介!

こんにちは、KitchenBASE(キッチンベース)です。

飲食店を繁盛させるには集客は欠かせません。以前は「美味しければお客さんが来る」と考える飲食店経営者も多く、集客や営業を積極的にしようという文化は、飲食店ではあまりありませんでした。
しかしながら飲食店が豊富にある時代。集客について対策を打たなければ、腕をふるい、研究を重ねた料理を食べてもらう機会が少なくなってしまいます。
人手を使った集客というと居酒屋の呼び込みなどがありますが、個人店ではそもそも難しいという現実もあります。しかし最近はインターネットを使って個人店でも集客施策もやりやすくなってきました。この記事ではすぐに実践できる具体的な集客方法を7つ紹介します。

飲食店が集客で抱える問題

コロナ前より売上が減っているようであれば、集客は急務です。飲食店の売上は、お客様の数と一人当たりいくら使ったか(客単価)で計算できます。

売上=客数×客単価
売上を伸ばすには、客数か客単価を上げる必要があります。ただ、客単価を上げると、これまでのお客様が離れてしまうリスクが伴います。まずは、客数を上げることを考えるべきしょう。

集客のための施策を始めるのは、早ければ早いほどよく、営業新規オープンの店舗であれば、オープン前から施策を打ち、オープン日に行列ができるくらいが理想。それを見た人が「美味しそうだな」「今度行ってみよう」と思えば、行列が営業ツールとして作用してくれたことになります。

お客様の層や利用シーンの変化に合わせる

新型コロナの影響により、テレワークが浸透しました。勤務地が変わったり、外出する機会も大きく変化しました。日常生活における行動範囲が大きく変わりました。
人通りが多い地域が集客力があるわけではなく、また美味しい料理があるから客数が増えるわけでもなくなってきていて、どのような時に利用したいか、またそのお客様の利用するシーンを分析して料理から提供していく必要が出てきています。
今までとは違った異なる客層、新規顧客の獲得を行っていく必要が出てきました。

新しいニーズへの対応

みんなで集まって食事をする機会が大きく減ってきました。かわりに、フードデリバリーやテイクアウトなど、今まで誰かと食べていたものを一人でも楽しめるようになってきました。お客様のニーズはどこにあるのか、なんのために来店、注文してもらえるのか、そして、新しいお客様のニーズをいかに感知して提供できるのか、非常に重要になってきました。お店選びの基準も、多種多様になってきており、味だけではないものに対しても感度高く考えるようになってきています。

正しい顧客情報の獲得

メールアドレスや住所などの情報を正しく獲得する必要が出てきました。これは、その顧客のニーズはどこにあるのかを分析することはもちろんなのですが、リピーターを獲得する上で非常に重要になります。もちろんそれだけではなくLINE会員やSNSのフォロワーなど、ただ情報を仕入れるのではなく正しい情報でなおかつこちらから発信の行える、発信した際に来店につながるであろう「価値のある」顧客情報が必須になってきています。

情報発信

先ほど仕入れた情報からただしく発信できているか、そちらも非常に重要になります。先ほど記載した顧客情報のどれを使用するのか、正確に見定める必要があるからです。各種ツールにはそれぞれ強みや弱みが存在します。そんな強みや弱みをきちんと理解した上で、適切な情報発信を行うことが非常に重要と言われています。

集客施策を打つ前に準備したいこと

集客施策はいろいろありますが、それらをうまく実行するためにあらかじめ以下のようなものを準備しておくとスムーズです。

料理や店内の写真撮影

ホームページやSNS、メニュー表、チラシなど、あらゆる集客プロモーションで写真のクオリティは重要です。とくに飲食店は写真を見ただけで「食べたい!」と思わせるようなシズル感のある写真が大事。写真に自信がなければ、プロに頼むとよいでしょう。

料理長やオーナー経歴や思い、料理へのこだわりをまとめる

料理の味の評価は個人の感覚によるところも大きいものです。お客様に「これは美味しいに違いない」「食べる価値がある」と思ってもらえるような事実ベースの情報を店側から積極的に提供しましょう。

料理長が星付きレストランや海外で修行を積んでいるなどの経歴はぜひ入れたほうがよいでしょう。食材や製法へのこだわりもできる限り書くことをおすすめ。同じ蕎麦でも、単なる「手打ち蕎麦」より、「戸隠産の石臼挽きそば粉を使った手打ち蕎麦」と書かれているほうが、より美味しさをイメージできます。「毎朝市場で仕入れている」「3日間煮込んでいる」など書ける情報はいろいろあります。あるいは、地域や作り手に対するオーナーの純粋な熱意や思いが心を動かすこともあるでしょう。こうした情報は店のファンづくりにも役立ちます。

看板メニューを打ち出す

餃子も小籠包も麻婆豆腐も、何を食べても美味しい中華料理屋さんも悪くありません。でもそれよりも、「四川省出身のシェフが作る麻婆豆腐が絶品!」と特定のメニューを全力で推している中華料理屋に惹かれる人が多いものです。「一度は食べてみたい」と思わせる看板メニューを作りましょう。

周辺のお店にいる顧客の分析

地元に店を出すなら、商圏(お客様がいる範囲)についてある程度把握できているはずです。しかし「たまたまいい物件がみつかった」と土地勘のないエリアに店を出した場合、そのエリアの状況をオーナーもわかっていないことがほとんど。

オフィス街か、住宅街か、くらいは把握していると思いますが、実際にどんな人が多いのかはリアルで確認しなければわかりません。開業前には実際に歩いてみて、どんな人たちがいるか確認しましょう。

集客の戦略を打つには、ライバルの分析も欠かせません。飲食店を営業していると、他のお店に食べに行く機会はあまりないものです。開業前はもちろん、開業してからも近隣の繁盛店へ行き、客層や出されているメニューをチェックするとよいでしょう。

ターゲットの整理

商圏のお客様の分析を踏まえた上で、あらためてターゲットを整理しましょう。ターゲットは絞り込みすぎるのもよくありませんが、間口を広げすぎるのも逆効果。「おひとり様」も「宴会」も歓迎するような矛盾したターゲット設定はよくありません。「落ち着いて一人でディナーを食べたい女性」をターゲットにするなら、「宴会もできます」ということは謳わないほうがよいでしょう。

一般的な商品開発では、ペルソナと呼ばれる架空のユーザー層として、年齢や性別を細かく設定します。しかし飲食店の場合は、年齢や性別というより、働き方や食の嗜好に左右される部分が大きくなります。「どんなシーンで、どんなふうに使いたいのか」という来店動機を軸にターゲットを設定しましょう。

飲食店の集客施策

実店舗の集客は、徒歩圏内くらいの商圏のお客様をどれだけ集められるかがカギ。そのため、最寄り駅前でのチラシ配り、近隣の美容室やショップへのチラシ設置といった地場の営業が案外効果を発揮します。

最近はホームページやSNSなどを使った施策を打つのも一般的です。ここではインターネットを活用した7つの集客方法を紹介します。

ホームページの作成

公式ホームページは信頼性にもつながります。簡単に見栄えのよいホームページを作成できる無料のHP作成ツールもあるので活用しましょう。コンセプトやメニュー、アクセスなどが基本情報は漏れなく網羅を。料理や内観、外観の写真はこだわったものを使いましょう。

Googleマイビジネスに登録

Googleマイビジネスとは、Google検索やGoogleマップに店舗の情報を表示できる無料のサービスです。実店舗がある飲食店は必ず登録することをおすすめします。

登録すると、ユーザーが現在地の近くの飲食店を検索したときに、ローカル結果として表示されます。「今すぐイタリアンが食べたい」と思っているような来店確率の高い顧客の集客に大きく役立ちます。

Instagramを開設する

SNSの中でも飲食店におすすめなのはInstagramです。写真が主役なので、料理の魅力を伝えやすく、飲食店との親和性が高いSNSです。Instagramではハッシュタグで検索するユーザーが多いので、地名、店名、ジャンル、メニュー名など関連するハッシュタグを付けて投稿するようにしましょう。メニュー以外にイベントやキャンペーンの告知にも使えます。「SNSフォローでクーポンプレゼント!」「SNS投稿をすると○○円オフ」などSNSと連動したキャンペーンも考えられます。

LINE公式アカウントやメルマガでクーポン情報を届ける
新規顧客の獲得だけでなく、一度来てくれたお客様を大切にすることも集客の基本です。店舗のLINE公式アカウント(旧:LINE@)やメルマガでクーポン情報を届けて、また来てもらえるように働きかけましょう。

デリバリーサービスに登録

デリバリーサービスに登録する大きなメリットは、すでに確立されたデリバリーサービス側の集客の仕組みを利用できること。サービスに登録するだけで、一覧に表示され、近隣の顧客にアプローチできます。デリバリーサービスによってはワンクリックで簡単に広告を出して一覧の上位に表示させることもできます。

チラシ配りやSNS運用といった集客に苦手意識がある人は、まずはデリバリー専門店からスタートして集客のやり方を学ぶのも一手。最近では、デリバリー専門店である程度人気や認知度を高めてから、その商圏内に実店舗を出す人もいます。「デリバリーで4.5以上の評価がとれたら実店舗を出そう」など目標を定めてもよいでしょう。

デリバリー専門店から始めると、オープンと同時にすでにファンがいるので経営が軌道に乗りやすいメリットも。さらに実店舗の開業資金をクラウドファンディングで集めれば、クラウドファンディング自体が開店の告知をする営業ツールになります。最近はデリバリー専門店から始めて実店舗をオープンする人もいますが、集客の観点からもスマートなやり方です。

プレスリリースによりメディアとの接点を持つ

プレスリリース配信代行サービスに依頼して、開業や新メニュー、キャンペーンなどを告知するプレスリリースを出すと、テレビや雑誌、ウェブメディアなどから取材を受けるきっかけになります。

ただ、メディアの記者やライターは毎日多くの新規開店のプレスリリースを受け取っています。その中で埋もれないためには、他店とは違う特長やウリをわかりやすくまとめておくのがポイント。タイトルには引きとなるキーワードや数字を入れておくと、目に留まりやすくなります。

キャッシュレス対応

最近は支払い方法の多さでお店を選ぶ人もいます。コロナ禍でキャッシュレス化が進み、現金を持ち合わせていない人も増えてきました。電子マネーでポイントをためる人も多く、とくに若い人は現金支払いに「面倒」とか「(ポイントがつかないので)もったいない」などネガティブというイメージを持つ人もいます。

店舗のターゲット客層が若めなら、電子マネー決済への対応も検討しましょう。なお、電子マネーには以下のようの種類があります。

QRコード決済(PayPay、LINE Pay、楽天ペイなど)
クレジットカード決済(VISA、JCB、Master Card、AMEXなど)
交通系決済(Suica、ICOCAなど)
流通系(WAON、nanacoなど)

インターネットを活用した効率的な集客を

このように集客のための方法はいろいろあります。まずは、できること、やりやすいことから始めてみてはいかがでしょうか。どれから始めようか悩んだら、無料でできるSNSやGoogleマイビジネスの登録から始めるのも一案。そもそも集客が苦手なら、デリバリーサービスへの登録を検討してもよいかもしれません。集客施策はとにかく早く始めることが大事。ぜひ今すぐ始めてみてください。

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