September 30, 2022

ゴーストレストランは違法なのか?注意点や開業までの流れを解説!

こんにちは!kitchen BASEです。
コロナ禍の影響により、フードデリバリーが一気に注目されました。
ゴーストレストラン、ゴーストキッチンも増えてきたことにより、実際に客席を持たない店舗も多く存在するようになりました。
今回はそんなゴーストレストランが「違法なのか」また「注意しなければならない点はあるのか」を徹底解説したいと思います。

ゴーストレストランとは?

電話やインターネット、アプリからの注文に特化したデリバリー専門店のことを言います。客席数を有しない「実店舗」ではないために大きな面積を必要とせず、賃料を安く抑える事ができるというメリットがあります。そのため飲食店を行うためのハードルが大きく下がるので参入しやすく、デリバリーの注目に合わせてここ最近大きな注目をえるようになりました。

ゴーストレストランは違法なのか?

結論からお伝えすると、ゴーストレストランは違法ではありません。実際に飲食店の許認可を必要としており、なおかつ許可には保健所の実地調査も必要となります。きちんと許可をえて営業していますので違法性は一切ありません。

優良誤認させるような表記が問題

実店舗と違うために「写真」と「文章」のみで判断し注文する事が多いフードデリバリー、特に「実際のものより著しくよく見せる」ことでお客さんを騙すケースなどが一部によってはみられます。このような行為は禁止されており、行っていいものではありません。
また、各店舗を保健所の許可を得ることなく、一箇所で複数の専門店を名乗って営業しているケースもあり、こういった場合には注意が必要です。基本的にはしっかりと許認可をとり、違法性のない営業を行っているところが多いのですが、中には違法な営業をしているところもありますので出店する際には気をつけなければなりません。

ゴーストレストランを開業するまでの注意点

ゴーストレストランでは、気をつけるべきポイントやデメリットなどもあり、注意しなければ行けません。しっかりと把握して、失敗をしないようにしましょう。

①共有している整備や備品、金銭のトラブル

まずは共有しておくべきルールをあらかじめ決めておく必要があります。
共有物の使用するためのルールなどをしっかりと定めておくべきです。
また、それだけでなく何か起こった時に対処するのではなく、あらかじめ何かが起きる可能性を考えた上で対処を行っておく必要があります。

②デリバリーや備品(容器)にかかる費用も忘れずに

一般的な飲食店より初期のコストは下げられますが、一般的な飲食店とは違って、デリバリー費用やデリバリー専門容器がコストとしてかかってくることを忘れないようにしなければなりません。

③顧客とのコミュニケーション手段が少ない

客席のあるレストランなど飲食店と違い、顧客とのコミュニケーションの手段が少ないです。SNSの活用やデリバリー代行サービスの広告などを使って、新規顧客を獲得していく必要があります。

ゴーストレストラン開業までの流れ

①食品衛生責任者の資格を取る

店舗を開業するには、食品衛生責任者を1名選任する必要があります。食品衛生責任者は、飲食店のみならずスーパー、コンビニなど食品を製造・提供するお店では必ず取得しなければならない資格です。

資格を保持していない場合には、「食品衛生責任者養成講習会」の受講が必要です。1日程度の講習を受けたのち、修了試験に合格することで営業許可を申請できるようになります。

講習は、各都道府県の食品衛生協会の主催で行われています。日程や事前申し込みについては、各協会のホームページをご確認ください。

 

②調理場所を確保する

チェック1.営業許可を得る

営業許可を取得するには、「食品衛生養成講習会」の受講後、保健所に「営業許可申請書」の提出が求められます。

その後、保健所スタッフにより、キッチンが一定の基準を満たしているかを測る審査を受け、問題がない場合は営業許可書が交付されます。 通常、申請から2~3週間で営業を始めることができます。

チェック2. Wi-Fi環境を整える

タブレット上で注文を受注するゴーストレストランでは、最適なWi-Fi環境が重要です。施設に整備されていない場合には、ご自分で整えましょう。

チェック3. デリバリーに最適な立地を選ぶ

一般的なレストランと業態の異なるゴーストレストランの立地は、駅近や人通りの多い場所である必要はありません。その代わり、運営するお店のデリバリー戦略に沿った立地選びが成功を左右するといえます。

商品が売れやすい場所を判断するには、大体3km以内の商圏でリサーチするのが良いといわれています。

クラウドキッチンを運営するキッチンベースでは、商圏内で一店舗あたりのオーダー数と他の飲食店のテナント数を考慮した上で、慎重に場所を選定しています。

ゴーストレストランの立地は必ずしも一等地である必要はなく、家賃を抑えられる分、デリバリー環境に適した立地であるかを確認することが重要です。

チェック4. 営業可能日数は足りているか

Uber Eatsをはじめとするデリバリーサービスには、オーダー数などのデータにより露出度が変化する仕組みがあります。

そのため、ゴーストレストランの営業日数が少なければ、お客さまがアプリでお店を探す際に上位表示されないという状況が起きます。

店舗を借りる際には、売上を立たせるための営業日数を考慮し、土日祝日を含め週何日営業できるかを重視しながら探しましょう。

③タブレットを用意する

ゴーストレストランでは、レジシステムの代わりに、オーダー数や売上げなど全ての情報を管理するタブレットを使用します。

キッチンベースでは、1店舗につき1台無償で貸し出しをしています。クラウドキッチンなどの店舗で開業をする場合には、ぜひ運営元のサービス内容を確認してみてください。

 

④デリバリー代行サービスへ登録する

ゴーストレストランを運営するには、掲載されている複数の店から好きな店を選択して出前ができる「総合型」と言われるデリバリー代行サービスに登録する必要があります。

代行サービスの利用には、HPやSNS上でデリバリーをはじめるよりも人件費や広告効果が高いというメリットがあります。

開業資金を最小に抑えるなら、ゴーストレストランを新たな挑戦の場に
ゴーストレストランの開業には経営コストやリスクを抑えるだけでなく、メニュー開発をとことん追求できるというメリットがあります。いきなり店舗を構えることには気が引けるという方でも、商品が売れるかどうか検証するためにはもってこいの業態です。

ゴーストレストランのメリット・デメリットを踏まえて開業を検討する場合、次に必要になるのはデリバリーに最適な環境選びです。

クラウドキッチンや間借り、シェアキッチンなど、ゴーストレストラン運営に活用できる施設は幅を広げています。開業の目的や戦略に合った施設を検討することがゴーストレストラン成功のカギとなるでしょう。

まとめ

いかがだったでしょうか?
ゴーストキッチンは違法ではないものの、実際に違法に近い形で運営しているところもあります。
お客様へ誤解を与える形ではなくしっかりと事実を伝え、自分達の強みを出していけるようにしていきましょう。

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